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医師も雇用の流動性があるのです。


さて、履歴書を作成しようとなった場合、どうしたらよいのでしょうか?履歴書は2つあり、一つは職務履歴書、もう一つは履歴書です。履歴は出生地と大学学歴、入職歴を記載すればよく、その他の面は不用です。

これに対して、職務履歴書は非常に大事になります。

今までの経歴をよく思い出して頂きたいのですが、前期研修医と後期研修医での「査定」というものがあったでしょうか?研修をした後で「再度研修が必要」ということはあったでしょうか?そういうことは、想定されていませんし、研修医とはいっても、実際は診療報酬を受け取っているはずです(たとえ自分自身が全額受け取っていなくても)。

研修医としての立場が修了すると、今度は医局からの推薦によって指定病院に入職することになります。すでに20代後半になっているわけですが、一人前の医師になるのにはこれからまだまだ時間がかかるわけです。もちろん精神科や耳鼻科、眼科といった場合は20代後半で開業医になる場合もありますが、多くは勤務医でも非常勤であったり、複数の病院の応援に回る場合も少なくありません。

そうなれば、履歴はどうなるのでしょうか?そもそも履歴書は「本人が書く」ものですが、ここまでの経緯では、医師は全て「他人の引いたレール上」を通過しているだけになっています。国家資格というよりも、医局に所属していることから、その所在がしっかりと管理される「心地よさ」があります。

では、転職はどういう場合を意味するのか、といえば「退局」でしかありえません。しかし、これは医師の世界だけの話であって、一般社会はもっと「簡単に」離職、退職、転職ができます。雇用の流動性があるのです。東証一部以上の大企業であっても、5年以内に3割の新入社員が転職するといわれており、小規模企業になれば、逆に8割は転職する、というデータもあります。

医師の世界よりも、はるかに雇用環境が厳しい一般社会であるにも拘わらず、その離職率は高いものといえます。理由は「医局」に当たるものは存在しないからです。だからこそ、エントリーシートや社内OBへ訪問活動してまで、会社の内容を知ろうとします。

職務履歴書は、医師のバイト歴を書くのではありません。バイトの多さは人物評価にはプラスになりません。むしろ「何をしてきたか」を書く事が必要です。●●病院の●●科勤務、その内容。そして学会出席の場合は、具体的な内容。内容を自分で書けるかどうかは、病院側としても責任の所在を把握できるかどうかを確認する術になります。

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